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【停電への備え】台風で3日間停電して痛感したこと【5つの視点】

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寝太郎
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大型台風が来ました。

幸い我が家に被害はありませんでしたが停電は3日間におよびました。

断水はせず、トイレは問題なく使えて、ガスも使えて、

夜はベッドで足を伸ばして寝ることもできました。

それでも停電が解消するまでの3日間はとても大変でした。

なかには1か月も停電している地域もありました。

それに比べればたったの3日間です。

それでも、大変でした。

何が大変だったのか、何を準備しておけばよかったのか。

今回の経験をもとにお伝えします。

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停電の始まり

台風が来る前日、家族は翌日の出勤に備えて都内のホテルに泊まりました。

私は一人暮らしの母が暮らす実家に泊まり込みました。

そして不安な夜が明けて、台風は無事に通り過ぎました。

夜中の強風に実家はギシギシ、ゆらゆらと壊れるのではないかとひやひやでしたが、被害はありませんでした。

実家の片付けを早々に済ませて我が家に向かいました。

ところが電車は我が家の最寄駅まであと15分のところでストップ、

そこから先は停電のため当分動かないという状況でした。

バスという手もありましたが、道路は混雑し、人も殺到するのは目に見えています。

家まで3時間かかることを覚悟して歩き始めました。

3時間の道道ではあちこちで街路樹が根こそぎ倒れ、歩道を歩くのも楽ではありませんでした。

ようやく我が家に近づいたころは日が暮れていました。

周辺の街灯もついておりホッとしたのも束の間、我が家の一角だけは真っ暗です。

家に入ると完全に停電しています。

手さぐりで懐中電灯を探し、それを頼りに家中の懐中電灯を集め、ラジオを用意しました。

さいわい水道とガスは来ています。

そこまで確認すると途中駅で足止めされている家族を迎えに車で向かいました。

道路は大渋滞、あちこちで信号機が消えてしまっていて交差点を渡るのも一苦労です。

こうして3日間の停電生活が始まったのですが、

となりのブロックは電気がついているのになぜ3日間も停電することになったのか。

その理由は、我が家があるブロックととなりのブロックとでは、

送電線のルートが違うからだということがあとでわかりました。

電車は動かない、街は真っ暗、信号機が消えて、停電の影響の大きさを思い知らされました。

電車は翌日から動きだしましたが、停電の影響がなくなるまではしばらくかかりました。

それでは、停電していた3日間に感じた停電への備えのポイントを5つの視点からまとめてみます。

照明

まず停電して困ったのは夜の照明です。

電気がないと家の中はこんなに暗いのかとあらためて思い知らされました。

地震への備えもあって単一電池4本タイプの大型の懐中電灯を各部屋に置くようにしていましたのでしばらくはこれで足りました。

しかし懐中電灯では照明として使いにくいので、

翌日からはキャンプ用の電池式ランタンを押し入れから出してきて天井の照明機器から下げて照明としました。

もちろんロウソクの用意もありますが、私の場合は火災が気になるのでなるべく使わないようにしています。

単一電池の替えは4本ありましたがそれ以上はありませんでした。

翌日あわててお店に買いにいきましたがどこも売り切れです。懐中電灯も売り切れです。

単一電池はアルカリだとそこそこの値段がするため、普段から準備しようと思っていてもなかなか手がでません。

ですが、やはり停電や地震に備えて単一電池はふだんから十分な数を買い置きしておくべきだと思いました。

また、懐中電灯も今は明るく節電タイプのLEDライトが主流ですから多少費用がかかっても複数個備えておくのがいいと思います。

ただ、それでも照明は夜はつけっぱなしなのですぐに電池が弱くなってきます。

そこで、今回の停電騒ぎがおさまったころ、さっそく小型のソーラー発電セットamazonで購入しました。

これには、携帯電話に充電するためのケーブルや充電池にUSBで接続できるLED電球が2個ついています。

昼間に太陽にむけて6時間くらい充電すれば一晩は使えるくらいの感覚です。

今後のための備えとしてあってもいいと思います。6,000円ほどでした。

なお、スマホの懐中電灯機能もちょっと足元や手元を照らすのにはとても便利です。

私も電車が止まって家まで停電で真っ暗な夜道を歩く際にとても助かりました。

情報機器

むかしから災害のときの情報源としてトランジスタラジオは定番でした。

最近はインターネット経由でいろんな情報が入ってきますから防災グッズに入っていない方がいるかもしれません。

しかし、今回はとても活躍してくれました。

普段、リアルタイムの情報はテレビから入ってきていましたが、

当たり前についていたテレビがつかないとなると、

ラジオのNHK第一放送が重要な情報源になりました。

ローカルな情報も含めて随時流してくれるので、停電や台風被害の状況を刻々と知ることができました。

単三電池で動くトランジスタラジオはいまでも必需品だと痛感しました。

私の場合は手回し発電で動く防災ラジオも備えてありました。こちらは懐中電灯にもなり、携帯電話への充電する機能もあります。

次に情報機器として重要なのは言うまでもなくスマホでしょう。

スマホは、インターネット、SNS、メール、電話、ワンセグとさまざまが情報が入るとても便利な機器です。

特に、スマホのNHK防災アプリは台風の動きや雲の動きを確認するのに重宝しました。台風に限らず防災には必携です。

携帯電話もバッテリーが問題となります。

私の場合はふだんからモバイルバッテリーを携行していましたが、停電時は1回使うとそのあとの充電ができません。

単三電池から充電できる電池式のものを買いにいきましたが、どこも売り切れでした。

電池式の充電器は一家に一台は置いておくことをおすすめします。

今回の停電時はこれがなかったため、携帯の充電をするために電源のあるレストランに行きました。

インターネットで電源カフェと検索して、あたりをつけていきました。

ファミリーレストランに入り店員さんに充電可能なコンセントがあるかを確認、

そこで3時間ほど私と家内のスマホ、モバイルバッテリーの充電が終わるまで粘りました。

携帯ショップにも行き、鍵でロックできる充電設備も重宝しました。

停電期間中は携帯ショップには充電用特設コーナーも開設されていました。

それから、車はテレビの情報を見るのにとても重宝しました。

車は移動手段としてはもちろん、エアコンがある、テレビも見れる、ラジオもある、携帯の充電もできるので重要です。

そのため、停電するとみんなまずガソリンを入れようとします。

その結果、行きつけのガソリンスタンドは混雑してあっという間にガソリンの在庫はなくなり急遽閉店となっていました。

私はたまたま実家に行くのに備えガソリンを満タンにしていたため苦労はしませんでしたが、

車がある人は台風の前には念のためにガソリンを満タンにしておくことをおすすめします。

 

室温対策

明かりもなんとかなり、情報もなんとか入ってくる。

次は生活です。まず、エアコンが動かないので9月上旬でしたが蒸し暑い夜が続きました。

そこで、うちわが活躍しました。

あるとないのでは大違いで、ちょっとあおげば以外と涼しくなります。

そういえば、子供のころは蒸し暑くて寝苦しい夏の夜は寝床でうちわをあおいでいました。

防犯のこともあるので一概には言えませんが、窓を開けて網戸にできればそれに越したことはありません。

濡れタオルで首元を冷やしながらうちわを使うというのもいいようです。

逆に、冬の場合はこれから考えなくてはいけません。

エアコンは動きません。ガスが来ていてもガスストーブが使えません。石油ファンヒーターも使えません。

以前、防災対策として昔ながらの石油ストーブを検討したこともありますが、場所をとるため購入までには至っていません。

家の中で焚火をするわけにもいきません。

いまのところ、防寒具や毛布、湯たんぽくらいしかアイデアはありません。

女性や子供用にお湯を入れるだけで温まる湯たんぽは買っておくといいかもしれません。

風呂、洗濯

今回はガスはきていたので電池式で点火するガスコンロは使えたのですが、給湯器は使えませんでした。

お風呂のお湯は沸かせませんし、シャワーのお湯も出ません。

まだ9月なのでなんとか冷水のシャワーで一度は体や髪を洗いましたが、2回目はちょっとやる気がしませんでした。

夏なら水風呂でも我慢できますが冬は無理です。

髪だけならお湯を沸かして洗面台で洗髪することは可能でしょう。

でもお風呂となると銭湯にいくしかありません。

しかし近所のスーパー銭湯は停電で営業できず、

停電3日目に車で1時間くらいかかる停電していないエリアのスーパー銭湯に行きました。

銭湯に入り、さっぱりして食事をしてやっと生き返った心地がしました。

お風呂はやはり重要ですね。

洗濯は手でやるしかありませんから当然コインランドリーは混みます。

当面は下着を洗濯できれば問題ないのですが、

手洗いとなると脱水できないので乾きが遅いことだけは覚悟が必要です。

食料、調理

停電したあとは冷蔵庫が使えないので食材の買い置きはできません。

冷蔵庫のなかの悪くなりそうなものから食べていきます。

冷蔵庫は保冷の機能もありますから必要なとき以外はなるべく扉をあけないようにしました。

それでも最終的には捨てるものがでました。

朝、昼は冷蔵庫にあるもので簡単にすませました。

夜は懐中電灯などがあっても室内が暗いので調理も楽ではありません。暗い中では味もいまひとつです。

そこで停電中の夕食は外食にしました。停電してるエリアでは食事時は飲食店も相当混雑していました。

今回の停電は3日間でしたので買い置きと外食でしのげました。

しかし、もし長引いていたら自宅での調理がメインになっていたはずです

ガスが来ていればお湯は沸かせますから、今度から台風の直撃が予想される場合は、

事前に無洗米を買っておく

カップラーメンを買っておく

レトルトカレーやレトルトシチューを買っておく

パンは長持ちしないのでやめる

いざとなったら防災用の乾パンをたべる

ということを考えています。

なお、停電時は炊飯器は使えませんから、ごはんは鍋やハンゴウで炊くことになります。

水加減は、お米を研いだあと手の平を入れて手の甲にひたひたくらいになるように水を入れます。

火加減は始めちょろちょろ、中ぱっぱ、最後に蒸らしておわりです。

多少水が多くても、少なくてもなんとかなります。時間は20分くらいでしょうか。

もし焦げてしまっても逆においしいおこげができていたりします。

なお、これは私のキャンプでの経験からですので相当アバウトです。

水については、ふだんから災害用として十分用意しておきましょう。

大人は1日2リットルの水が必要と言われます。

できれば2リットル×一箱6本を家族の人数分用意しておくのが望ましいでしょう。

買うタイミングは、1か月おきくらいに1箱買っていくと期限切れでいちどに入れ替えなくてすみます。

高層マンションに住んでいる方は、停電でエレベーターが止まると水を運ぶことができなくなりますから日頃の準備が大切です。

 

トイレ

今回は停電はしましたが、水道とガスは止まることはありませんでした。

断水していないなら、通常のタンク式のトイレであれば問題なく使えます。

でもウォシュレットは使えないので、停電していないエリアに出かけたときは店舗や公共施設で用を足すこともありました。

最近はタンクレストイレもあります。

タンクレストイレはトイレを広く使えて見た目にもおしゃれですが、

水を流すのに電気を使うものがほとんどで、停電ではバケツで水を流す必要があるので注意が必要です

また停電時には水道が出ていても、その後、浄水施設が止まって断水することがあります。

停電したら水が出ているうちにすぐ浴槽に水をためるなどの対策が必要になります

また、最近のマンションでは水はモーター汲み上げ式のところも多くあるので水道自体が使えなくなる可能性があります

そういうマンションの場合は、台風が来る前に浴槽に水をためたり、飲料水を十分用意するなどの対策が必要です

 

停電のまとめ

停電して気づいたこと

・インターホンが使えないので郵便屋さん、宅配便 はドアをノックするしかない

・ガスも水もきているのに給湯器が動かずお湯が出ない

・電話線に被害がなくても家の電話が使えない

・携帯の基地局が機能しなくなり携帯が使えないことがある

・浄水施設のポンプが動かず断水になることがある

・車はなるべく幹線道路を走るのが無難(発電機を使って信号がついていることが多い)

 

台風が来る数日前には用意すべきこと

・一人ひとつの懐中電灯を用意する(移動用、小型でよい)

・部屋の照明用の懐中電灯(電池式ランタン)を用意する

・単一電池と単三電池を十分用意する

・無洗米を用意する

・現金(5万円から10万円)を用意しておく(電子決済ができないことも)

・ガソリンを満タンにしておく

・お風呂に水をためておく(トイレ、生活用水)

 

普段から常備すべきこと

・モバイルバッテリー(一人一台)

・乾電池型携帯充電器(一家に一台)

・ソーラー発電機

・飲料水(2リットルx一箱6本x人数分)

カセットコンロとボンベ

・養生テープ(ガラス窓の飛散防止など)

・大型ブルーシート(5mx5mなど、屋根や窓を覆うことを想定)

 

最後に

今回は台風による家の被害はありませんでしたが、我が家には南向きに雨戸がない大きな出窓があります。

これが割れたらちょっと大変です。

次はガラス窓に養生テープを貼るか、できればベニヤ板を加工して覆いをする工夫をしてみたいと思います。

今回は台風と停電ですが、地震はこれに水道、ガス、家屋、道路への被害が加わる可能性があります。

地震への備えもふくめて日頃からしっかり準備をしておこうと思います。

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「のんスロ年金!」管理人
完全リタイアしてすでに年金生活に入っている管理人が、「のんびりスローな年金ライフ」を発信します。
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