【老老介護】5か月ぶりに自宅で一人暮らし再開!【90歳の老母】
3月のある朝、母は家の中で突然立てなくなり、救急車で病院へ。
そこから5ヶ月。
病院での脳梗塞の治療、肝臓癌の切除、術後のリハビリ、介護老人保健施設(老健)でのリハビリを経てやっと家にもどってきました。
一時は90歳の一人暮らしはもう無理かもしれない。。。とも思いましたが、なんとか前のように一人暮らしをスタートしました。
介護用ベッドに変更
家に戻ったとは言っても、以前より歩くのがそうとう覚束ない状況となってしまいました。
筋肉が細くなってしまい、特に大腿筋がひどく細くなってしまいました。
家の中にはすでに手すりがくまなく設置されていますが、ベッドが低すぎて立ち上がれなくなっていました。
そこで、一人暮らしを再開するにあたって、ベッドを介護用ベッドに変更しました。
レンタル品ですが、ベッドの高さを変えたり、背中を持ち上げたり、手すりがしっかりしていたり、とても使いやすくなっています。
これで夜のトイレもスムーズに起き上がって行けるようになりました。
ヘルパーさんの利用を増やす
いままでは、朝は自分で起きて自分で朝食を食べ、くすりも自分で飲んでいました。
それを携帯電話をつかってわたしがフォローしてきました。
しかし、もはや電話ではフォローしきれなくなりました。
そこで、ケアマネさんと相談し、朝8時から9時までの1時間、ヘルパーさんに入ってもらうことにしました。
異常の有無の確認、朝食の準備と確認、服薬管理をお願いすることにしました。
朝食をつくる時間はありませんから、姉が冷蔵庫におかずとなるものを事前に入れておくようにします。
8時だともう自分で食べ始めていることも多いのですが、それでもちゃんと食べているか確認してもらえます。
ちゃんと食べていないときは、食べるようにうながしてもらいます。
また、夜のあいだのおむつ処理が自分でちゃんとできていないときは、片づけてもらうこともできます。
ベッドの状態もシーツが汚れていないかなどを確認してもらい、もし汚れていれば交換してもらいます。
夜はこれまでどおり、16時半から18時までヘルパーさんに入ってもらい、食事、服薬、お風呂、就寝まで面倒をみてもらいます。
栄養と体重管理
今後、母が自宅で生活していくには、体重を減らさないようにして筋肉をキープすることにかかっています。
すでに、お風呂の浴槽の出入りは介助が必要になる直前まできています。
足や腕の筋肉が細くなってしまいこれ以上細くしたら寝たきりになってしまいます。
自宅でひとりで生活をすると、寝室からトイレ、リビングからトイレなど一日の移動距離はそれなりになります。
また、洗濯機を動かして干すまではなんとかできますから、これも運動になります。
あとは、しっかり食事をして、とくにタンパク質をしっかりとって体重と筋肉のキープが大切だと思っています。
タンパク質は、納豆、手羽中の煮物、真鯵の刺身、牛肉のすき焼き風、豚肉の炒め物などを食べさせるように意識しています。
病院や老健にいたころは体重は38kgでしたが、家にもどってからは40kgまでもどってきました。
入院まえは43kgありましたから、もうすこし頑張って体重を増やす必要があります。
幸い、糖尿病などはありませんから、おやつの時間にこだわらずに甘いものをよく食べさせます。
ショートステイは心強い味方
わたしや姉、朝夕のヘルパーさんで母の面倒を見るといっても限界があります。
やはり、ショートステイが重要になります。
いまは、基本は月曜朝にショートステイに出かけ、木曜の夕方にもどってきます。
そのあいだは、施設が責任をもって面倒をみてくれます。
コロナ対策もしっかりやってくれているようです。
ショートステイの利用日数は介護度などで決まってきますから、人によって異なります。
ケアマネさんと相談すればベストな案を提案してもらえると思います。
ショートステイの利用は、母本人の生活のリズムにもなっています。
ずっと家にいるよりも刺激があり、緊張もあり、家に戻ってくつろぐ。
そういうリズムは大切だと思います。
すこしでも永く自宅ですごさせてあげたい
もうあと半年もすると母は91歳になります。
ふたたび自宅での一人暮らしをはじめた母をすこしでも永く自宅ですごさせてあげたい。
わたしや姉だけでなく、母にかかわってくださっているケアマネさん、ヘルパーさん、ショートステイの職員のみなさんが母のために協力してくれています。
費用的な負担もリーズナブルな金額でできていると思います。
日本の介護保険の制度は捨てたものではないと実感しています。